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目線の高さを同じにして見える景色を共有する写真

フィルム写真

上の写真は、仙台にある八木山動物園で撮ったもの。

東日本大震災から1ヶ月。
仙台市内にある動物園もオープンしました。
そして、この日は再開を記念して入場料も無料でした。

せっかくなので、長男とふたりで行ってみました。 予想通りに園内は混雑していましたが、だからといって人混みで疲れる程ではなく、 楽しいひとときを頂きました。

この日のレンズは、PENTAX67 75mmF2.8AL。
35mm換算で35mm画角のスナップレンズ。
あまり動物の顔には寄れないレンズ。

それでも、動物の顔をメインにした写真は、数枚ですが撮影に成功。
その中の1枚、「プレーリードッグ」の写真が、この日のベストショットでした。

写真リンク: Prairie dog l 67 PHOTO

この写真は、しゃがんみこんでアクリル板越しに撮りました。

アクリル板の背は高くのないので、立てば普通に撮ることもできるのですが、あえてしゃがみました。 極力、動物の目線の高さに水平を合せたかったので。 つまり、「アクリル板越し」というリスクよりも、動物の目線の高さで撮ることを優先させました。

この「目線の高さを合わす」というのは、動物に限らず、小さな子供の顔を写すときにも使えるセオリーな技かと。 一番自然な表情をカメラ目線で撮るなら、この方法が有効だと思っています。

目線の高さを合わさず、上から見下ろして撮れば「上目遣い」となり可愛く、 下から見上げて撮れば「見下した目線」となり威圧感を感じることも。 あくまでも「カメラ目線」の話で、どの方法が優れているというわけでもないのですが、自然な表情を撮りたかったら、「目線の高さを合わす」という方法が有効だと思うのです。

つまるところ、「目線の高さを考える」ということは、被写体の「表情をコントロール」する技かと。 ただ、表情コントロール以外にも、この技を使いたい理由が、この日のぼくにはありました。

それは、「目線の高さを合わす」ことで、被写体の存在する世界を背景に落とし込める、ということ。

背の低い被写体の目線と同じ高さで世界を見渡すと、自分の知っている世界とは違う景色が広がっています。 例えば、道に落ちている小さな石でも、アリの目線の高さで見れば、それは大きな岩。 そんな景色は、自身がアリのように小さくならなくても、目線の高さだけ合わせれば見えてしまいます。

自身の「目線の高さ」を変えれば世界は変わります。
そして被写体の目線の高さで見れる景色とは、その被写体が日常的に住んでいる普遍的な世界。

それを被写体と一緒に落とし込んでみたというわけです。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/12/05

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