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今のカメラが近い将来「オールドファッション化」する理由

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上の写真は山口県にある秋吉台で撮ったもの。

どこまでも続く草原には誰もいなく。それはきっと平日だったから。 そこに最上級の「気持ちよさ」を感じたのは、景色と時間の4次元的なものから生まれたものだとは思うけど、 それに加えて、有給休暇をとってまで作った時間に付きまとう「背徳感」と「してやったり感」も関係しているのかなと。

そんなことを考えながら撮った写真もお気に入りの一枚だったりするのです。

写真リンク: Karstn l 67 PHOTO


撮り方はいつもと同じで。

「絞り優先」と「スポット測光」+「AEロック」を使った「露出補正」は行わないスタイル。 とはいっても、光量はずっと同じで、撮りたいものも遠くのもの。そのため「絞り」と「SS」もほぼ変えることなく。 つまるところ、構図だけを気にして撮っていました。

そんな撮り方はおもしろく。

ただ、ものたりないと感じる一面もあり、やっぱり被写体と格闘したい気持ちも。露出設定で悩みたいと。 無駄と言われたらその通りなのですが、つまるところ、カメラに限らず、オールドファッションな道具の楽しさは、その無駄なところにあり、 その無駄を楽しいと思える人が少ないことが、オールドファッションとなった理由だと。

そう考えれば、今(2018年)のカメラのスタイルも、十数年後にはオールドファッション化すると思うのです。


先日、GoogleからAIの開発進展に関する発表がありました。

音声認識やテキストの意味の認識、画像認識など、どんどん技術は進化しているようす。 会話の応答はもちろんのこと、文章の生成もでき、写真や動画に映っているものも判別できるみたいです。 これはもう、「構図」がオートになる日も近いのかもしれません。

「構図」はセンスと言われてる部分も大きいですが、紐解けば「デザイン」的な要素が強く、きっちりとしたルールもあります。 つまり「型」があると。それならば、AIがディープラーニングで「構図」を認識できる日は来ると。 近い将来、オートでトリミングしてくれたり、立ち位置を指示してくれるカメラが生まれるのかなと思うのです。

RAW現像にもルール的なものがあるので、それも自動化が可能かと。 現在でもカメラ搭載のグラフィックエンジンが頑張っていますが、それと比較にならないレベルで写真を吐き出してくれると。 つまり、カメラの「撮って出し写真」がナショナルジオグラフィックに掲載されるくらいのレベルになると。

また、「ぼけ量」や「ピント面」などもピクセル単位の認識と加工ができれば、完成予定の写真をエミュレートできる高性能なレンズさえあれば、 オートがカバーできる範囲も広がると。

そう考えれば、次世代のカメラは、ボタン類の無いスリムなフォルムで、固定式の大きなレンズが2個、それとマイクとスピーカー、そんな姿なのかと思うのです。

「それは写真じゃない」と、ふたたび議論が起きると思うけど、それを無視して世間はAIの作った写真を受け入れていくんだろうなと。 レコードのように、MT車のように、フィルムカメラのように、設定の必要なデジタルカメラもオールドファッション化するんだろうなと。ちょっと寂しいですが。

それでも、今のスタイルのカメラが消えることはないと。
フィルムやデジタルを問わず、撮ることが好きな人はいっぱいいるから。

少数でも価値観の同じ人がいるということは、ほんとに頼もしい限りです。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/05/23

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