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自分の「好きなこと」が本物かどうか見破る方法

フィルム写真

上の写真は紀伊半島にある大台ヶ原で撮ったもの。

自宅を深夜に出発したので、山の頂上に到着しても、辺りは真っ暗。 それでもクルマは多く、駐車場はがやがやとした雰囲気。 少し仮眠をとったあと、日の出の時間に合わせて展望台を目指したのですが、着いてみると大勢のカメラマンの姿がそこにはありました。 かなり人気なスポットだったみたいです。

展望台の上は狭く、場所取りのためか殺伐とした空気感も。 運よく撮影場所は確保できたのですが、隣も、後ろも、人の気配が気になる、気になる。 パーソナルスペースが広いぼくはしびれを切らし、日の出前に退散してしまいました。

そして遊歩道を歩いているときに太陽がお目見え。
そのとき撮った写真も、お気に入りの一枚というわけです。

写真リンク: Sunrise l 67 PHOTO


他の誰かと違う写真を撮りたいわけでもないのだけれども、大勢の一員になることを拒んでしまうのは、メインカルチャーに対する反抗心の表れなのかと。 そうだとしたら、そんな気持ちでその場を離れてしまうことは勿体ないかと。 そう思ってしまったので、展望台でも我慢していたのですが、やっぱしダメでした。

日の出前でもシャッターを押していたのですが、全然楽しくなかったです。

結局のところ、人のいないところで撮るのが好きなんだなと。 きっと、ぼくは人よりも他人が気になる性格なので、余計なことを考えなくて済む「ひとり」が好きなんだと思います。 それでも承認欲求はあるので、誰かに知ってほしい部分もあるわけで。 ほんと、めんどくさい性格だなと思います。

今でこそ、SNSでサイトの宣伝をしていますが、以前はサイトを作っても一切の宣伝はせず、アクセス数はいつも自分の訪問数。 日本語のテキストも載せていなかったので検索流入もほぼゼロ。 本当に自己満足で、自分が見るためのアルバムのようなサイトでした。

思えば、ぼくは、やりたいことはやる方なのですが、いつも周りには内緒でした。

ひとり暮らしではじめた自炊は、職場の同僚や友人にはもちろんのこと、親にも内緒。 ひとりでスキーへ行っても基本的には誰にも話さず。ロングドライブもそう。 毎日同じところをクルマで30km以上も走っていたことも秘密。 草野球のキャプテンをやっていたので、打ち合わせやら、打ち上げやら、いろいろと忙しかったあの頃も、職場では大人しく真面目で仕事命な人で通っていました。 写真をやってることも、前の職場で知ってる人は5%くらいだったと思います。

あの頃のぼくの承認欲求はどこにあったのか気になるところですが、 考えてみれば、承認欲求に振り回されない「好きなこと」の方が健全なのかと思ったりもします。

「好きなこと」はあったほうがいい。仕事にした方がいい。 そんな同調圧力も、SNSの発達した今の時代にはあると思います。 そのためか「やりたいことが見つからない」という書き込みもたまに見かけるのですが、そこにちょっと違和感を感じてしまいます。

もしかしたら承認欲求を満たすために「好きなこと」を探してもいるのかなと。 「好きなこと」を持っている自分になりたいのかなと。持っていない自分に劣等感を感じているのかと。 そもそも「好きなこと」や「やりたいこと」は探すものではないのに。

友達を作ることだったリ、自慢することだったリ、誰かに負けないことだったリ。 それを目的にした「好きなこと」も楽しいのですが、それを目的としない「好きなこと」の方が楽しいと思うのです。

そう考えれば、「好きなこと」が出来たとしてもSNSでつぶやく必要もありませんし、上を目指すことも必須でなく、誰にも話さず内緒にしておいていいと。 逆に、それでも、友達を作れなくても、人に自慢できなくても、誰かに負けても、楽しいと思ってしまい、リスクが在っても追い求めてしまうものが「好きなこと」なのかと。 ですので、本音を言えば「好きなことなんて無い方が幸せなんじゃないか?」と思うこともしばしば。

なんでフィルム写真を好きになってしまったのか?

ちょっと昔の自分を恨んでたりもします。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/02/13

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