67 PHOTO

Film Photographer's Website
Photography Index


more...

想い出を「ファンタジー」に変えるモノクロ写真

フィルム写真

上の写真はシビックのエンジンを撮ったもの。

当時、3人目の子供が生まれるということで、それまでメインに使っていた4人乗りのクルマを、7人乗りのものに買換えました。 というわけで、独身時代から乗っていた愛着のあるクルマを手放すことに。

その記念として撮った写真は、当たり前のようにお気に入りの1枚となりました。

写真リンク: B16B 98 spec.R l 67 PHOTO

この「EK9 シビック・タイプR」というクルマは普通ではありませんでした。

昭和世代のクルマ好きの人には分かって頂けると思いますが、 ある意味、ベンツやBMWはもとより、ポルシェやフェラーリよりも魅力的に感じるクルマだと。 もちろん、ぼくもそのひとり。 量産型の市販車でありながら、その作り込みは「おかしい」くらいにレベルが高く、 それは「スポーツカー」というより、チューニングされた「レーシングカー」。 凄いのはエンジンだけではないのですが、1,600ccのターボ無しにもかかわらず、「軽量スポーツカー」のカテゴリの中では、世界的に見ても群を抜いた存在でした。スペックだけ見れば未だに。

そんなクルマを手放す前に、その姿だけでも写真に留めておきたいもの。 そう思って撮ったのですが、フィルムは迷わずモノクロを選んでいました。 その理由は、おそらく後で写真を見ながら想い出に浸るとき、「リアル」な記憶として思い出したいのではなく、「ファンタジー」な記憶として思い出したいからかと。

カラー写真では情報が多すぎてしまい、リアルな想い出が甦ってしまいます。 一方で、モノクロ写真は適度に情報が省かれているので、そこから思い出す記憶は、当事者であったにもかかわらず、第三者視点から見たような「ファンタジー」なもの。 そんな想い出にしたかったのでモノクロのフィルムを選んだのだと。 もちろん、リアルな想い出も残したかったのですが、それ以上に、当時のぼくは、このクルマの想い出は「ファンタジー」にしておきたかったのだと思います。

そう考えれば、思い返すときのことを考えて、カラーとモノクロを使い分けるのはアリだと思うのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet


カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/12/13

「写真」の他の記事

自己紹介


Blog


人気記事

 
次の記事: 「構図」とは決めるものではなく結果そうなるもの
前の記事: 「暗闇の中の光」をWebで表現する方法

Photography Index


more...
Copyright C 2007-. 67 PHOTO.All Rights Reserved.