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「自分らしさ」は何かを省くだけでは生まれない

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上の写真は京都市動物園で撮ったもの。

奈良へ移住後、県内の寺社仏閣を巡るのも一段落し、そろそろ本格的に京都のお寺へも足を伸ばそうと思ったのですが、お寺の前にまずは動物園からと。 そんな意味のない理由で息子とふたりで行ってきました。 最寄りの地下鉄駅を出た後、近代美術館や平安神宮へ行きたい想いを抑えつつ、動物園を目指したわけです。

そんな動物園で撮ったキツネザルの写真が、お気に入りの一枚です。

写真リンク: Lemur l 67 PHOTO

動物園に行った理由は写真および息子との遊び。

ただ、写真を撮りたいという目的も、どちらかというと、このとき写真でぶつかっていた「壁」をなんとかしたいというものでした。 105mmの標準レンズを選択している辺り、当時のぼくはえらく悩んでいたのかと。

ぼくの中で、動物園は写真に行き詰ったときに行くところ。

無心で動物の写真を撮り続けていると、新しいことを発見できたり、忘れていたことを思いだしたり。 そんなことが多いので、「壁」にあたったときは、何も考えずに動物園へ行くことにしています。

そんな動物園で気付いた大切なことは多いのですが、過去に一番多かったのは「自分らしさ」だったと。

自分の中にある「理想」を求めていたにもかかわらず、いつしか「世間一般の理想」を求めていたことはよくあること。 最初のうちはその差も小さいので、どちらを目指していても方向性はほとんど同じ。 ですが、スタート地点のほんのわずかな差も、いずれは大きな差となります。 平行と思っていた道も、進むにつれてその差も広がってしまいます。

そう考えると、遅かれ早かれ、どちらの道を行くか決めないといけないと。 つまり、「自分らしさ」を追求するか、それとも「世間一般の理想」を目指すのか、そのどちらへ行くかということ。

ただ、「自分らしさ」という言葉は優しいので、それに甘えてしまうのは避けたい。 たしかに「自分らしさ」を持つことは大切だとは思うのですが、それを言い訳に「世間一般の理想」から離れることは、ただの逃避なのかと。

一番の「理想」は、「自分らしさ」を保ったまま「世間一般の理想」に近づくこと。 そのことを忘れずに、「世間一般の理想」から「自分らしさ」に必要ないものを徐々に省きつつ、「自分らしさ」に必要なものは「世間一般の理想」を超えて足していく。 何かを省いたら何かを足す。ときには圧倒的な何かを足すために必要なものも省く。つまるところ省きっぱなしでは駄目だと。 これが自分の中にある「理想」に近づくための方法と思っています。

そんなことも考えられる写真は、やっぱりおもしろいです。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/12/12

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