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それでも「解像度」は写真に必要

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上の写真は奈良県の曽爾高原で撮ったもの。

曽爾高原といえば、秋の「ススキ」で有名ですが、訪れたのは8月の末。 まだまだ、深い緑の生茂る、夏の景色がそこにはありました。

駐車場の車中で家族が昼食を食べているうちに、ひとりで草原から山の上まで撮影したのですが、駐車場へ戻る途中で見つけたのは、遠くを歩いている嫁さんと子供たちでした。 昼食が終わって高原にやって来た嫁さん達。 ただ、そこは写真を撮りたくなる場所。 そのため、嫁さん達が米粒程度の大きさのうちにシャッターを押しました。

そんな写真も、お気に入りの一枚だったりします。

写真リンク: Grassy plain l 67 PHOTO

緑の草原と青い空、そしてワンポイントの石畳。
そんなシンプルな写真は、撮るのも見るのも気持ちがいいです。 写真の主題も分かりやすい。 ただ、「シンプルな写真」とは、情報の少ない写真という意味ではないのかと。 やはり、写真の情報量は多い方が良いと思います。

ただ、それは多くの被写体が画角に入っていることではなく、ひとつひとつの「被写体の詳細な情報」が多く入っているということ。 そして、その詳細な情報を際立させるためにも、画角の中の被写体の種類は少ない方が良いのかと。

つまり、シンプルで情報量の多い写真も、「良い写真」のひとつだと思うのです。

この、「被写体の詳細な情報」とは、スタジオジブリでプロデューサーをされている鈴木さんの言葉を借りると、それは「線の数」なのかと。 いわく、情報量の多いアニメとは「線の多いアニメ」。 それは、媒体は違えど、写真にも同じことが言えると思います。 実際、実写(映画や写真)は「線の多いアニメより情報量は上」と語られていますし。

そんな映画や写真よりも、更に多くの情報量を持つのが「実際の世界」であり、「人の肉眼で見た景色」。 それは写真やカメラが目指すひとつの究極であり、進化の目指すべきものなのかと。

解像度を上げて得られるものが「被写体の詳細な情報」ならば、その写真は「人の肉眼で見た景色」のコピーに近づけると。

そんな高解像度の画像を閲覧できる4Kや8Kモニタも、同じ「人の肉眼で見た景色」を目指して進化した結果なのかと。 アップル社の「Retina Display」も、人の網膜の限界を超えた解像度を売りにしているモニターですし。 そのことからも、写真やカメラの進化が目指しているものは、「人の肉眼で見た景色」だと思うのです。

「人の肉眼で見た景色」の凄さは、写真界隈ではよく語られることですが、大概、明暗の露出適応だったリ、色のことだったり。 ですが、その凄さには「人の眼の解像度」も含まれていると。 そう考えても、カメラがその究極を目指すなら、明暗や色の再現と同様に、「解像度」の再現も必要だと。 そして「人の肉眼で見た景色」の再現が「良い写真」に繋がるのなら、「解像度」もその要素として必要だと思うのです。

ぼくは、高解像度の写真が好きです。 それは単に「凄い写真」としてではなく「良い写真」として好き。

そして、ぼくが中判カメラを使っている理由のひとつも、そこだったりします。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/12/12

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