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「浸る」という景色の使い方

フィルム写真

上の写真は、紀伊大島の樫野崎から撮ったもの。

夜明け前に橋杭岩を撮った後、そこでは日の出を待たずにクルマへ乗り込みました。 串本の街中を抜けて「くしもと大橋」を渡り、紀伊大島へ上陸。 島では一台のクルマともすれ違わず、快適なドライブを楽しみながら樫野崎に着きました。 駐車場にクルマを停めて足早に岬の先端を目指すと、そこには現れはじめたばかりの太陽が。

そんな日の出の写真も、お気に入りの一枚です。

写真リンク: Sunrise l 67 PHOTO

実は、この写真を撮ったとき、横には先客がいました。

独りで柵に腰かけ、微動だにせず太陽を眺めていた若者。 駐車場にはロードバイクが1台止まっていたので、その所有者かと。 あまりにも「独りオーラ」が出ていたので、ぼくは声は掛けずに、邪魔にならないように、ささっと撮ってその場を去りました。

写真をやっていると、時々こんな場面にも出くわします。

それは、「日の出」や「日の入」を望める場所が多いのですが、不思議なことに、そんな絶好の写真スポットでも、ぼく以外に写真目的で訪れてる人がいなかったりします。 かといって、一般的な観光目的で訪れる人もいない。そこは人の気配のない静かな場所。そんな場所を求めて訪れる人もいるみたいです。

独りで、もしくは2人で、その景観をゆっくりと眺め続ける。

その景観を眼で楽しむのではなく、その場の雰囲気を、滞在時間を、体全体で味わう。 それは「景色に浸る」という表現が近いかと。 楽しむためなのか、癒しなのか、何かを考えるためなのか、「景色に浸る」理由は個人で違うと思うのですが、そんな景色の使い方をされてる人は素敵と思います。

考えてみれば、ぼくは景色を「写真の素材」として見ている部分が多いので、損をしている部分も多いかと。 そのことは後悔もしていないのですが、そんな「景色の使い方」も頭の隅に置いておきたいとも思います。

ただ、ぼくも少なからず無意識に「浸る」という景色の使い方をしてたかと。

車中で食事をとるときの場所。
いつもと違う道を使う意味。
ドライブが楽しい理由。

これらは「良い景色を見たい」という目的もあったのですが、なにより「景色に浸る」ことが目的だったのかと。

そして、そんな目的もぼくが北海道に住みたかった理由のひとつだったと思います。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/12/11

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