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写真をWebで公開するリスク

フィルム写真

上の写真は、山形在住時に自宅の風呂場で撮ったもの。

山形の冬は雪深く、写真を撮りに外へ行くのも億劫なのですが、 それでも雪景色な線路を撮りに行ってみたりしました。 ただ、それでも満足できず、こんどは家の中を撮りまくったわけです。

風呂場にて、そこにあるのは大量の入浴剤の空袋。
それはゴミ箱代わりのカゴの中。
不規則に積もった不要物。

そんな日常にある被写体で作ったモノクロ写真が、この日のベストショットでした。

写真リンク: Empty pack l 67 PHOTO

この写真に、心象的なメッセージを込めたつもりはありません。

純粋に、メタルチックな空袋の山がきれいだったので撮りました。 特に、「日々の仕事で疲れてますが頑張ってます」なんてことも考えていません。 たしかに、この頃の仕事は大変で、「バブ」を買ったのもその理由なのですが、 あくまでも、それを被写体に選んだ理由は「きれいだった」からです。

と、言いつつも、この写真を見て思い出すのは、やっぱり、その頃の仕事の大変さ。 写真にそのメッセージを組み込んだつもりは無いのですが、その頃の記憶がこの写真には紐付けされているみたいです。 そう考えると、自分では意識していないつもりでも、無意識のうちに自分の記憶に紐付きやすい被写体を選んでいたのかと。

ただ、それは撮り手であるぼくにしか分らないこと。 他人がそれを見ても、撮り手の記憶まで辿り着くことは不可能。 でも、何らかの「違和感」は他人にも伝わるのかと。 それは、写真のテーマではなく、撮り手の記憶でもない、写真を見た人が解釈した「隠れメッセージ」的な違和感を。

そんな、撮り手の意図していないメッセージを、受け手が独自に大きく離れて想い描くことは、 なにより写真の腕前的に問題があるような気もしますが、それも写真の楽しさかと。

そんな眼でぼくの写真を見てくれても嬉しく思います。

そして、それは写真だけではなく、テキストにも当てはまること。 そう考えると、日記をWebで公開することは、かなりの深さで自分を曝け出すことなのかと。 ぼくは文章力もないので、変に小細工を使っても隠せないので、出せるものは全て出しているつもりですが、 それ以上に、自分でもわからないレベルで自分をさらけ出しているのかと。
Webでブログを書く。
Webに写真を乗せる。

分っているつもりでしたが、それは想像以上に大変なことなのかと。 そして、本当の「それ」を知ってしまったとき、ぼくの場合、選択肢に上がるのは「全削除」。 このブログが急に消えることがあったら、それを察して頂けると助かります。

ただ、それでも「創り手」の方が楽しいと思えるので、こっち側の人間でありたいと思うのです。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/12/08

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