67 PHOTO

Film Photographer's Website
Photography Index


more...

景色という作品を写真というパッケージングでコンテンツ化する

フィルム写真

上の写真は冬の富良野で撮ったもの。

年明け早々の引越のため、慌ただしかった2010年末。 準備は着々と進み、だけど、ぽっかりと時間が空いたのは大晦日のことでした。 北海道での撮り遊びは絞めたはずなのに、気持がぶれはじめます。天気も良いし。

そんなぼくを察してくれたのか、嫁さんが放った言葉は「いってらっしゃいませ」でした。

そんなわけで長男とおでかけ。行先は美瑛。ただ、天気が良くとも路面状態は圧雪バーン。慎重なドライブで岩見沢から富良野へと山道を抜けました。 道路は夕張国道から道道135号線へ。そこから狩勝国道で富良野の市街地には出ず、美瑛に向かうショートカットコースへ。 空知川を左折で渡って「ぶどう果汁工場」方面へ進みました。

そこは富良野盆地の展望が広がる場所。
遠くに見えるのは十勝岳。
道も畑も一面銀世界。

そこで撮った写真が、この日のベストショットでした。

写真リンク: Snow road l 67 PHOTO

それにしても、雪は積もっただけで景色を変えてくれます。

上の写真の場所も、何度も通って見慣れた景色な場所のはずなのですが、雪の積もったこの日の景色は、はじめて見た日と同じ感覚を覚えました。 どこまでも続く道路、広がる農地、そびえる十勝岳。景色を構成するパーツは変わっていないのですが、雪が積もっただけで激変してしまいました。

これは都市部でも起こること。

あまり雪の降らない都市で積雪が観測されると、Web上ではその雪景色を写した画像が溢れかえります。 それは、その雪景色に心動かされた人の数に比例しているのかと。 そう考えれば、富良野のような景色のいい場所でなくとも、都市部でも、見慣れた生活圏でも、雪が積もっただけで人の心は動いてしまうと思うわけです。

ただ、それは雪の降らない地域に限ったこと。

田舎でも都市部でも、積雪が日常になっている地域では、降雪したからと言ってWeb上に雪景色の写真が溢れることもありません。 それは、積雪が日常になってる人にとっては、雪景色が心動くことでもないことの証。 そう考えれば、積雪に限らず心動かす景色とは「見慣れていない」ことが重要だと思うわけです。

外から来た人が「良い景色」と思っても、地の人にとっては「何も感じない景色」なことは、よくあること。 それは、田舎と都会の双方に言えること。 そして、見慣れてしまい、感じなくなった「良さ」に再び気付くことは、難しいとも思えます。

ただ、それを可能にするのは写真なのかと。

「景色という作品を写真というパッケージングでコンテンツ化する」。

そう考えて撮られた写真は、閲覧者の「見慣れた景色の見方」を変えることにつながり、その感じなくなった「良さ」に、再び気付く可能性が生まれるかと。

写真とは、作品だけではなく、それだけでひとつのコンテンツにも成りえるもの。
そんな写真を撮れる人にもなりたいと。

最近は、そんなことも考えてたりしています。

このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet



カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/12/05

「写真」の他の記事

自己紹介


Blog


人気記事

 
次の記事: 写真のために写真以外のスキルも欲しい
前の記事: 写真は「おもいで」を整理するサムネイル

Photography Index


more...
Copyright C 2007-. 67 PHOTO.All Rights Reserved.