67 PHOTO

Film Photographer's Website
Photography Index


more...

写真のためにメンタルも強くありたい

フィルム写真

上の写真は北海道の美瑛町で撮ったもの。

パッチワークの丘から青池、十勝岳展望台、白金の共同利用模範牧場を周ったあと、 家へ帰るために山を下っていたのですが、そのときに通った道路があまりにもきれいだったので、クルマを止めて撮ったわけです。

あまり交通量がないためか、アスファルトには無数のひび。 その模様の入り方は、一見、無秩序に見えましたが、縦方向に一定のルールがあるのかと。 そんな道路が果てしなく続く。そこに惹かれてしまいました。

本当は、もっと道路表面をアップしたかったのですが、この日のレンズは魚眼だったので、こんな構図に。 空の青色も美しく、雲の配置も道路に対していい感じでした。

得てして、「美瑛の丘」ではなく、「青い池」でも、「十勝岳」でも、「牧場」でもなく、 「ひび割れた道路」の写真が、この日のベストショットだったわけです。

写真リンク: Crack road l 67 PHOTO

そんな美瑛は、いわずと知れた憧憬地。

その昔、ひとりのカメラマンによってその被写体が開拓されると、 コマーシャルのロケ地として使われはじめ、全国にその名前と風景が知れ渡りました。 それは、丘に広がる田畑と、点在する樹木が創りだす風景です。

そして近年、ひとりのカメラマンによって作りだされた写真は、 アップル・コンピューターの壁紙に採用され、世界にその名前と風景が知れ渡りました。 それは、神秘的な青色の水面に、立ち枯れの白樺が規則正しく並ぶ風景です。

美瑛に行けばそんな景色にも出会えるのですが、案外、他の風景にも心は奪われがち。 上の写真が良い例です。それは万人に共感されにくい被写体と思うのですが、確かにぼくの心を掴みました。

でも、それは何回も美瑛に通ったから。

はじめて美瑛に訪れたときは、パンフレット片手に有名な「木」や丘を巡りました。 それは楽しく、いわゆる「丘の写真」も下手くそながらも撮りまくりました。 ただ、美瑛に訪れる回数が増えてくると、そんな「丘の写真」を撮る回数は減り、自分好みの被写体を追うように。 それは「丘の写真」に飽きたわけでなく、おそらく回数を重ねたことによって生まれた余裕が、そうさせたのだと思います。

自分好みの被写体を追う眼で「美瑛」を見れば、一般的な「美瑛」の良さとは違う、別の「自分好み」な「美瑛」の良さが見えてきました。 そんな思いで撮った写真も、やっぱり「美瑛の写真」なわけで、別な場所で撮ろうとしても、やっぱり撮れない写真だと思うのです。

でも、そんな自分好みの写真は、訪れる回数を重ねることなく、できれば最初から撮りたい。 その場のメジャーな被写体の写真も撮りたいのですが、それ以上に自分だけにピンポイントで響く写真も撮りたいと。

そう考えると、事前情報は少々邪魔な存在に。 分っていても、知ってる被写体や構図を探してしまうので。 ですので、そこへ行く前の事前情報は、あくまでも「参考」にしておくことが多いです。

情報は大事なので、事前に調べて頭の中には入れておきたのですが、あくまでも「参考」の状態に留めておく。 そうすることによって、情報を手に入れつつ、自分の好みも失わないようにする。

そこで注意したいのは、事前情報を敵視しすぎて、メジャーなことに反発しただけの写真になってしまうこと。 適度な「反発」は、スタート時の助けになるとは思うのですが、あくまでもそれは「手段」であって、「目的」にすると本末転倒な結果になってしまいます。

自分なりの個性的な「良い写真」を撮るには、世間一般の情報を知りつつ、それに過剰な影響を受けない強い心も必要なのかと。 そのためには、自分を客観視できるスキルも必要なのかと。

そんなメンタル的な能力も、写真には必要なのかと思ってたりします。

このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet



カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/12/02

「写真」の他の記事

自己紹介


Blog


人気記事

 
次の記事: 「smc PENTAX67 75mm F2.8AL」というレンズは開放スナップに向いている
前の記事: 機能美というナチュラリズム

Photography Index


more...
Copyright C 2007-. 67 PHOTO.All Rights Reserved.