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投資とアートとフィルム写真

フィルム写真

ピカソの絵の良さを分からずとも、大金を払って手に入れる価値はあると思います。

アートの定義は難しいですが、現物のアート作品である場合、それは投資対象の側面もあるかと思います。 もちろん「人の心を動かすもの」であることが、アートがアートである証だとは思うのですが、その付加価値的な要素にも、無視できない程の価値があると。 純粋で良いアート作品であればあるほど、その付加価値は大きくなると思っています。

複製が容易ではないもの。
極度の劣化や消耗が起こらないもの。
多くの人がその価値を認めているもの。

それが現物のアート作品の定義だとすれば、そのものの良さが分からずとも、大金を払って手に入れる価値はあると思います。 考えてみれば、その定義は通貨と同じですし。ですので、現物のアート作品は投資対象になりえると思うわけです。

逆に考えれば、アート作品の価値には、「人の心を動かすもの」などの本質的な価値、それ以外も多く含まれているのかも知れません。

皆が認めるアーティストの作品を持っているという、所有感。
売却すれば通貨に置き換えることのできる、金融資産的価値。
作品ではなくアーティストの価値を担保する、証明書的な価値。

それはアートの俗的な見方と思えてしまいますが、それも含めて「アート」なんだと思います。 つまるところ、モダンアートの絵画が発展した理由はそれだと。結果的にアーティストが注目され、文化も成長しました。 その裏にはアートの本質的ではない価値があったと思うのです。

ただ、コンテンポラリーアートだと話は変わってきてしまいます。

複製が容易で劣化や消耗が激しい作品が多いのも、コンテンポラリーアートかと。 サンドアートは保存が出来ませんし、コンテンポラリーアートの括りが曖昧ですがパフォーマンスアートも、しかり。 アート写真も複製が容易ですし、デジタルカメラの普及で、よりアートの本質的ではない価値は少なくなったと思われます。

そう考えればリバーサルフィルムは優秀なアート作品で、モダンアートの絵画と同レベルの価値を形成できるポテンシャルはあると思うのですが、色々と難しい。

参考: 今のうちに「ポジフィルムの原板」を見ておいた方が良い3つの理由

それよりも、ブロックチェーンによるトークン化の方が、コンテンポラリーアートは発展するのかもしれません。

アーティストやアート作品を担保とし、アート作品と交換できるトークン。 アーティストや複製が容易で劣化や消耗が激しいアート作品をトークンに置き換えることで、モダンアートの絵画と同レベルの価値を形成できるのではと。 そうなればアート写真をはじめ、コンテンポラリーアートも、今よりももっと発展できるかと。

そんな流れも近い将来に来てほしいなと思います。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji | 投稿日: 2017/11/04

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