67 PHOTO

Film Photographer's Website
Photography Index


more...

写真をやっているとカメラを持たない散歩も楽しい

フィルム写真

転勤を繰返した前職の最後の通勤方法は徒歩でした。

およそ2kmの通勤路。住宅街から幹線道路を経て、仕事場のある広い敷地内を30分程かけて歩いていました。 自転車通勤も考えたのですが、アップダウンが激しいのと、常に天気を気にするのが嫌なので、諦めて歩いていました。

それでも朝と夕方の散歩は楽しいもので、最初の頃は通勤時間の無駄を省くために早足で歩いていたのですが、いつしかそれも諦めゆっくり歩くように。 仕事の段取りとか、夜ごはんの献立とか、写真のこととか、考えながら歩いていると知らないうちに通勤は終わっていました。たまに迷子にもなりましたが。

そして、考え事がないときでも、通勤路で目に入ってくるものを片っ端から写真のイメージにしていくのも楽しかったです。 とくに雨の日は。分厚い雲で光は優しくなっていますし、水に濡れて反射率の高くなったものはキラキラしていますし。 人工物と雨という自然物の絡まりあいもおもしろいですし。

そこへいくと晴れの日はイメージを作るのが難しかったりもします。 強い光はコントラストを高め過ぎてしまいますし、なによりはっきり見え過ぎてしまうのでファンタジー感はほとんどありませんし。 ただ、林を抜けてきた光は優しく、それは曇りの日のものとは違うもの。風で樹木の葉が揺れれば尚更。 晴れた日は、そんな木洩れ日ばかりをついつい探してしまいます。

それも写真目線があってこそのもの。

全てのものが「きれい」に見えてくるのは、写真をやっている人ならば必ず経験することかと。 それを写真にするのは難しいのですが、頭の中でのイメージは「良い写真」。 それを作れるだけでも、写真をやっててよかったと思えます。

カメラを持たなくても散歩が楽しいのは、きっと写真のおかげです。

このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet



カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji | 投稿日: 2017/09/15

「写真」の他の記事

自己紹介


Blog


人気記事

 
次の記事: 色に困ったり癒されたり
前の記事: 「自然」と「人工」の境界線を消すと見えてくるもの

Photography Index


more...
Copyright C 2007-. 67 PHOTO.All Rights Reserved.