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ピンからボケまで続く「解像グラデーション」は中判の魅力

フィルム写真

背景をぼかすと主題が強調される。

そんな写真のテクニックは割と誰でも知っていることかと思います。 「写真は引算」と言われているように、必要ない情報を削除し主題を強調させることが写真のセオリーかと。 その「必要のない情報を削除する方法」のひとつとして「背景をぼかす」というテクニックがあるのかと思います。

ただ、写真のボケた部分もまた「きれい」と感じる部分のひとつ。 淡い色のグラデーションだったり、無数の光源がつくる「玉ボケ」だったり。 「必要のない情報を削除する方法」以上に、ボケは写真の魅力のひとつだと思っています。

そして、強いボケをつくるには広いイメージセンサーが必要なので、スマホやコンデジだと納得のいくボケは得られにくい。 そこへいくと、一眼レフ機やミラーレス機には、割と広いイメージセンサーが使われているので、ボケがその比較に語られることも多いと思います。 また、そのボケ方や玉ボケの形などはレンズの性能に左右される部分も多いので、レンズの性能を比較するときにもボケは語られていると思います。

疑似的に背景をぼかすアプリもあるみたいですが、あれはあまり好きにはなれません。 たしかに背景はぼかされて主題は強調されるのですが、あのボケ方は偽物と思ってしまいます。 ぼくに限ったことですが、あれはあれで良いとも思えません。

そう思ってしまうのは、ピンからボケまで続く「解像グラデーション」も好きだから。

ピントの合った高解像な部分と強くボケた部分が同居する写真。 ふたつの部分の境界線は限りなく曖昧で、ピンから徐々にフェードアウトするようにボケていく。 そんな「解像グラデーション」が好きだったりするのです。

そんな画をつくるには、フルサイズ機のイメージセンサーより4倍も広いフィルムを使う67中判カメラが有利なのかも知れません。 被写界深度の浅い67中判カメラ。フルサイズ機と比べておよそ4倍のボケ方。 つまり、画角が同じなら、フルサイズ機のF1.4撮影と、67中判機のF2.8撮影で得られるボケ方は同等です。

ですので、すこし絞って解像感を上げても背景はボケてくれます。 それがマイナスになることもあるのですが、その作用は気持ちよく、ぼくが中判カメラを好きな理由のひとつもそこだったりします。

開放でなくても強くボケてくれる。

ほんと67中判カメラはおもしろいです。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji | 投稿日: 2017/09/10

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