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「どう撮るか?」よりも「何を撮るか?」を大切にしたい

フィルム写真

写真の撮り方を教えてくれるサイトや本は数多くありますが、その撮り方を実践したところで、自分のイメージした写真を撮ることは出来ませんでした。

世間一般的に「写真の撮り方」といわれている「露出」や「ピント」の考え方も、撮り方といえば撮り方かも知れませんが、どちらかといえば「カメラの使い方」。 もちろん「カメラの使い方」も「写真の撮り方」の一部だとは思うのですが、それは、あくまでも一部分。 考えてみれば、そんな一部分を理解しただけでは、自分のイメージした写真を撮ることはできないと、そう思います。

「逆光がいい」や「構図に迷ったら3分割が有効」などの撮り方も覚えたのですが、それを取り入れてみても「なんか違う」と。 そんなこともあったので、本当の「写真の撮り方」は、もっと別のところにあるのかも知れないと思うわけです。

そもそも、写真の上達には3ステップあると思います。

1.カメラの使い方
2.何を撮るか?
3.どう撮るか?

この3段階。

ただ、今のカメラにはオートフォーカスや自動露出、シーン別のプログラムモードもあるので、ある程度の「カメラの使い方」は先送りにしても、次のステップへ進むことは可能かと。 そして、「カメラの使い方」の次は「何を撮るか?」。本来は、それを考えなくてはいけないのですが、それも飛ばして、いきなり「どう撮るか?」を考えてもダメだと、 「逆光がいい」や「構図に迷ったら3分割が有効」を実践してもダメだと思うのです。

たしかに「どう撮るか?」のスキルがあれば「何を撮るか?」を考えなくとも、「良い写真」は撮れるのかも知れませんが、それは「運」に左右されることが多いかと。 それでも撮影枚数を稼げば「良い写真」が生まれる確率も上ると思います。

そんな「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という撮り方も「写真の撮り方」のひとつだとは思うのですが、 無駄というデメリットも多いので、なにより、それではおもしろくないので、しっかりと「何を撮るか?」を考える方が得策だと思います。 そして、この「何を撮るか?」こそ、「カメラの使い方」より「写真の撮り方」に必要なスキルなのかと思うのです。

ただ、「何を撮るか?」は難しいです。

例えば、自然風景が好きなら風景写真を撮ればいいのですが、単に旅先で出会った「美しい風景」を「何を撮るか?」の答えにしてはダメ。 撮りたいもの、伝えたいもの、記録したいものを「何を撮るか?」の答えにしてはダメだと。 「何を撮るか?」を、大まかな被写体の選定基準くらいに考えていてはダメだと思うのです。

それでは、「何を撮るか?」をどう考えれば良いのかというと。

例えば、山奥の高台から見える緑豊かな山と田畑の広がる「ほっこり」とした田舎な風景があったとします。 その風景に心動かされて写真を撮ろうとしたとき、「眼の前に広がる景色」を「何を撮るか?」の答えにすると、失敗してしまうことが多い。

本当の「何を撮るか?」を考える上で大切なのは、「その風景の何に自分の心は動かされたか?」ってところかと。 山の大きさ、緑の多さ、田畑の広さ、はたまた点在している家々なのか。それとも、それらの対比なのか。もしくは、自分の伝えたいものは何なのか。 それら「自分の心情」を把握して「何を撮るか?」の答えにしていくのが正解だと思います。

写真は被写体と向合うことも必要ですが、「被写体に接した自分」と真摯に向合うことも大切だと思うのです。

「何を撮るか?」の答えを深く掘り下げることは難しいです。 ただ、その思考の深さや量が写真には必要で、それが「何を撮るか?」であり「写真の撮り方」のスキルの一部なんだと思います。 感動した!、クールだ!、かわいい!、かっこいい!、美味しそう!、等々、そんな直感的な気持ちで撮った写真も「良い写真」だとは思うのですが、深く掘り下げた思考で撮った写真も「良い写真」だと思うのです。

被写体とそれに接した自分の気持ちに、とことん向合い「何を撮るか?」を探っていく。
その上で、はじめて次のステップの「どう撮るか?」という壁に当たるのだと思います。

そうして生まれた写真は、撮影者の思考を表現された「良い写真」になると思うのです。

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カテゴリ: 写真 | 筆者: kenji | 投稿日: 2017/03/14

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