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「実験動物管理者」という職業の年収はこれくらい

生物

動物飼育を生業とする職業は総じて年収が安いと言われています。

その理由は置いといたとしても、実験動物管理者の年収も例外では無かったりします。 元々は実験者が行っていた動物飼育。それをいつしか外注するようになり生まれた職業。 基本的には単純作業の繰り返しで、誰にでも出来る仕事だと思います。

ただ、いくら時間があっても足りないのが実験者。 そのため単純な飼育管理の仕事だけではなく、少し踏み込んだ作業も外注するように。 ですので、今の「実験動物管理者」という職業は、単に動物のお世話だけをするものではなくなりました。

動物観察、給餌、給水、ケージ交換、器具の洗浄と滅菌作業。 クリーンルームの掃除消毒、維持管理。 それに加えて投薬、治療、採血、採材、殺処分。 自然交配による繁殖管理。体外受精と受精卵の凍結や移植。等々。 それらのシステム作成や管理、全体的な試験の管理などを任されることもあり、動物に触れない実験動物管理者も珍しくはありません。それらの論文を発表する方もいます。

そこそこのスキルを求められる職業なのですが、決して給料は良くないと。 外注せずに会社内で専任されてる方は良いと思いますが、外注先の社員だと同年齢に比べては低いと思われます。

もちろん、保有スキルによって任される作業内容も代わるのですが、それでも給料の差はあまり変わらず。 人材不足の影響で、スキルや経験のないアルバイトさんも多く働いている業界なのですが、案外、理系の大卒者と同じ作業をしていることも多かったりします。

結局のところ、学歴と経験年数の方が年収に対する影響が大きかったりしますし、他社との整合性を保つために本社で経理を担当している人の方が年収は高かったりもするのです。

保有する資格によっても手当てが付くのですが、「実験動物二級管理者」の取得は難しくもなく正社員なら誰もが持っているもの。ですのであまりプレミア感は無く、基本給の一部と思ってしまいます。

「実験動物一級管理者」は2級のそれよりも高い手当が付くのですが、取得に時間とお金がかかること、 現在は分りませんが「試験対策の研修」に参加するには社内選抜を受けること、そんなこともあるので、あまり現実的ではありません。 「獣医師」を持っていれば高い手当も付くのですが、ぼくの勤めていた会社にはいませんでした。

それよりも手当を求めるのなら、リーダーの「役職手当」を狙う方が現実的です。 委託元へは1人で出向することもあるのですが、基本的には複数人で赴きます。多いところでは20人くらいのチームで当たるところも。 そこで必要になるのが「リーダー」なのですが、そこに就くと「役職手当」も望めます。 大抵は勤続年数だったリ、そこの現場の担当年数だったリ、経験年数で選ばれることが多いと思います。

ですので、転勤依頼も多いのですが、各地の委託元を転々としていると中々リーダには選ばれません。 ただ、リーダーで認められると、次はリーダー業務で依頼元を転々とすることに。だからといって「栄転」もなく。 ぼくの勤めていた会社の話ですが、転勤は拒否権も認められていたので、年収を上げたいのであれば転勤は避けた方が良いのかも知れません。

勤務環境はそこのリーダーと依頼元の担当者によって変わってきます。 それでも、基本的には残業は無く毎日が定時退社。ただ、運が悪いとサービス残業が当たり前の現場に配属されることも。

ぼくの勤めていた会社にもマネジメントスキルが低いリーダーが稀にいたので、そこの離職率は高くなり、ブラック的な印象をもつ事業所も存在していました。 それも一部なので、全体的に見れば職場環境は良い方かと。依頼元の実験者は高学歴な方が多いので、理不尽な厳しさは少ないですし、優しい方も多い。 スキルの取得も望んで動けば手に入れることも出来ますし。

ぼくの年収の話ですが、基本給、家族4人分の扶養手当、「実験動物一級管理者」の資格手当、「事業所主任」という役職手当、それらを足すと38歳でほぼ「サラリーマンの平均年収」でした。 そして、転勤先の家賃補助もあり、残業なし、職場環境は自分次第。そんなわけで、転勤依頼は多いですが、若いうちならそんなに悪くはない職業と思っていました。 仕事の傍らで夢を追う人や趣味に没頭する人も多かったです。

ひとつだけ難点があるとしたら、それは接するものの倫理観が深く重いこと。
それも考え方を変えてみれば利点なのかも知れません。

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カテゴリ: 雑記 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/08/21

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