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残業問題を生み出したのは会社ではなく人

「同意せずとも理解する」。

結局のところ、組織の中で上手く立ち回る一番の秘訣はそれだったと思います。 そして、それは組織を上手く回す上でも大切なこと。 同意した「ふり」はダメ。理解した「ふり」もダメ。理解できないからと同意を諦めるのもダメ。 かといって、自分を殺してまで同意することもダメ。もちろん、自分に同意しない者を認めないのもダメ。

同意と不同意は別の場所に置いておいて、まずは相手を理解することが大切だったと思います。

転勤を繰返した結果、渡り歩いた組織は10を超えるのですが、仕事に対しての考え方が同じ組織はありませんでした。 かさねて言えば、そこに所属している人もまた違う考え方を持っています。

人の考え方は「十人十色」と言いますが、本当にそうで、その人達全員に対して同意することは不可能でした。 ですが、理解は可能。本当に理解できれば、自分が同意できない考え方であっても尊重はできるもの。 そして、尊重できれば信頼もしやすくなります。

それが組織の中で上手く立ち回る一番の秘訣が「同意せずとも理解する」だと思う理由です。

逆に考えれば、自分が同意できない考え方を尊重できないのは、それに対しての理解が薄いことの証拠。 そして今の時代、「多様性を認めること」が大切と言われていますが、それは「他人の考え方を理解して尊重すること」と同義。 そう考えても、それに対しての理解は大切なことなのですが、一方で、思うほど簡単ではないとも思うのです。

同意することは気持ちいいです。

そして、同意されることも気持ちのいいこと。そこに理解が無くても、そうしたい気持ちは生まれてしまいます。 逆に、同意できない考え方には「避けたい気持ち」も生まれるので、理解しようと、深く考えようとしても、「避けたい気持ち」がそれを遮ってしまいます。 ですので心の整理が必要となるのですが、それは難しく、結果、上っ面だけの「理解」で答えを出してしまい、本当の「理解」には到達できませんでした。

つまり、ヒトにとって「他人の考え方を理解して尊重すること」は難しいことなのかと、「同意せずとも理解する」ことはヒトの性質的に難しいと、そう思ってしまいます。

そのため組織は、人ではなくルールで統括する方が最善なのかと思ってしまいます。 相対的な「人と人」の関係性で組織を構築するのではなく、絶対的な基準となるルールを決めて組織とする方が良いと。 ただ、やはりヒトは「十人十色」なので、同意できないことでも、他人の考え方よりは絶対的な基準の方が従いやすいものの、反発心は拭えません。 そんな他人を統括するには、ときには絶対的な基準から外れることも必要なのかと思います。

たとえば「残業」。

それは会社という組織の中での制度であると同時に、他人を統括する、マネジメントする上での「カード」のひとつです。 もちろん「組織の活動で必要なこと」の方が意味としては大きいですが、その善悪は別として、人をマネジメントする際のひとつの手段だとも思うのです。

残業をさせたい人、させたくない人、したい人、したくない人。 本当にヒトは「十人十色」なので、残業に対して、マネジメント上での絶対的な正解は無いと思います。 ですので、ときには残業させてあげるのも、ひとつの手だと思いますし、そこにいる全員に同じことを強要させても失敗するのものだと。

考えてみれば、今の時代、問題になっている残業問題も、前の時代では、会社の活動的にも、社員のマネジメント的にも、上手くいっていた制度なのかと思います。 ただ、時代は変わり、多様な「自分なりの暮らし」を求める人が多い現代では、その方法も絶対的なものではなくなったのかも知れません。 それは、全ての人が一方に移ったのではなく、多種多様な方向に散らばった、ということ。 ですので、新しいルールを求める人と同等に、古いルールを望む人もいる。老若男女に問わずいると思うのです。

おそらく、残業で問題になっている組織は、今でも過去に成功した方法を絶対的に正しいと考えているのかも知れません。 それは間違っていないと思うのですが、大多数に有効な手段ではなくなったと思います。 「統一ルールを作って、皆で守るだけで上手くいく」。今の時代、そんな簡単にはいかないと、そう思ってしまいます。

そう考えれば、細かく決められた統一ルールも、裁量権をしばる「足かせ」。 会社のルールの中くらいなら、その責任を負って、その手もきれるのですが、国のルールの中では負えないこともあります。 かといって、良心を信じて裁量権を任せてもらっても、悪いことを考える人はいつの時代もいるわけで。

そもそも、過労による自殺が労災認定されるなら、その上司や会社は、殺人罪にはならないにしろ業務上過失致死傷罪は問われてしまうものなのかと。 そう考えても、「ブラック企業」という呼び方は変かと。

サラリーマンは難しいです。

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カテゴリ: 雑記 | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/03/15

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