北海道では「ホクホク」のカボチャが好まれているそうな。
良く言えば「ホクホク」、悪く言えば「パサパサ」。
本州以南では、ねっとり系のカボチャが好まれていると思うけど、北海道でのカボチャの良し悪しの基準は、少し違うらしい。
「粉ふきいも」や「栗」の食感と同じものが好まれるそうです。
ぼくは関東出身なので、どちらかというと、ねっとり系のカボチャが好き。
カボチャの煮物は、中まで汁が染み込み、箸で割ってもボロボロにならず、口の中ではペーストになる。
そんなカボチャが理想だったりします。
ですので、北海道で「良し」とされるカボチャの基準には、少々の違和感を覚えてしまいました。
残念な栗で作った「栗ごはん」。炭水化物の塊としか思えないジャガイモで作った「粉ふきいも」。
見た目はパサパサ。食べてもパサパサ。口の中は乾いてしまい、飲み物が欲しくなる。
そんなイメージを北海道のカボチャに持ってしまいます。
ただ、実際に食べてみると、そうではありませんでした。
たしかに「ねっとり」ではなく「ホクホク」なのですが、パサつかず味も深い。
どちらが上ということもないのですが、「ねっとり」にはない味の感じ方が「ホクホク」にはありました。
カボチャの質が良かったこともあるとは思うのですが、北海道の「ホクホク」カボチャも好きになりました。
調理方法を変えずに「カボチャの煮物」を作っても、北海道のカボチャだと「ホクホク」感を楽しめます。
ただ、ねっとり系のカボチャが嫌いになったわけでもなく、あれもやっぱり好き。
そんなわけで、「ねっとり」と「ホクホク」が同居する料理を作ってみました。

カボチャサラダ。
ポテトサラダのカボチャ版です。
蒸したカボチャを「ゆでたまご」と共にマヨネーズで和えてみました。
カボチャは適度に崩して「ねっとり」感を演出。それでも大きめに切ったカボチャの中身は「ホクホク」。
おいしい。
「ねっとり」と「ホクホク」もいい具合に同居してくれました。
なによりカボチャがとても甘かったので、強いマヨネーズの味に支配もされず、とても上品な料理と思えました。
この「ホクホク」としたカボチャは、北海道産のカボチャが全てそう、というわけではないらしいです。
北海道の人達に向けて作るカボチャを、その好みに合わせて「ホクホク」にするそうな。
ですので、道外で買える北海道産のカボチャが全て「ホクホク」とは限らないそうです。
そんなことも知れて、ほんと北海道はおもしろいです。
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