タモギタケを天ぷらにしてみました。
露地ものなので、ねんのため塩水で虫出し処理を。
衣は薄目に。油の温度は180℃。
過度に「からっと」しないように。
「天つゆ」ではなく「塩」で頂きました。
おいしい。
外はさくさく。
中はジューシー。
タモギタケの味も存分に理解できました。
このタモギタケ、探せば山で自生しているらしいのですが、この日食べたものは人の手で栽培されたもの。
とは言っても、おがくずを固めた菌床で栽培されてものではなく、原木で作られたもの。
そのため、「露地もの」というわけです。
原木しいたけを栽培していると、他のキノコも作ってみたくなります。
しいたけ栽培に使う原木は、日々の作業で頻繁に持ち上げるので、太すぎて重たいものは使わなかったりします。
人にもよりますが、直径が20cmにもなる原木には「しいたけ菌」も植え付けないことが多いです。
そんな原木は捨てることはもちろんのこと、薪にするのも勿体ないので、しいたけ以外のキノコ菌を植え付けて、森に放置するのです。
放置する環境は選ぶのですが、特にその後の手入れは行いません。完全に放置です。
それでもキノコ菌は原木を腐朽してくれます。そして、忘れた頃にキノコが生える。
この日食べたタモギタケも、そんな忘れた頃に生えてきたキノコだったりするのです。
ただ、多くの農家さんが栽培している「しいたけ」以外のキノコは「なめこ」。
「原木なめこ」はおいしく、栽培も比較的簡単。森の中に放置でOK。逆に動かしたらダメ。
収穫後の処理は少し大変ですが、そのおいしさを考えるとコストパフォーマンスはいいと思えます。
それでも、他のキノコにチャレンジしている農家さもいまして。
ぼくの知ってる範囲では、タモギタケ、キクラゲ、クリタケ、霊芝、などなど。
ちなみにぼくも「なめこ」の原木を保有しております。
まあ、こちらも遊び感覚でいっぱい作っていくつもりです。
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