「半額」のシールが張られた刺身は、少し残念な味がすることもあります。
きっと、売場に出てきた直後に買えば美味しかったのだろうけど、あまりお客さんとは縁がなく、ずっと出番を待ち続けるうちに鮮度が落ちてしまったのだろうと。
「半額」のシールの下には「100円引き」の文字も見えました。
そんな残念な刺身になってしまったから「半額」なんだと思うのですが、
その値段的な魅力に惹かれて購入してしまうと、その半額の意味も忘れてしまい、食べたときには、こちらも残念な気持ちになってしまいます。
残念なアジは小さ目に切ります。
そこに、おろし生姜、細ネギ、醤油を加えます。
よく混ぜて、すこし時間を置いて馴染ませたら完成です。
鯵のたたき。
生姜を少し強めに利かせたので生臭さはありません。
鯵の持つ「本来の味」は薄くなってしまったかも知れません。
それでも、ごはんのすすむ確かな一品かと。
おいしい。
残念な刺身も立派な食卓の主人公に。
こちらも残念な気持ちにはなりません。
これもエコロジーな活動なのかと。
それは少し飛躍させすぎですが、少なくとも家の財布は助けられました。
Copyright C 2007-. 67 PHOTO.All Rights Reserved.