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【しいたけ】微生物らしく生きていける場所とは?

原木

先日、セミを見つけました。

5月の中旬で、真夏には程遠い気温の日。 小雨が降っていたので、植菌を終えた原木にもその恩恵を与えようと、被せていたシートを外したのですが、そこにセミがいたというわけです。 きっと、シートの中は暖かく、その熱は土の中まで伝わり、夏と勘違いしたセミは、地上に出てきて脱皮までしてしまったのだと。

ちょっと、申し訳なく思ってしまいました。

北海道の原木しいたけはハウス栽培が中心ですが、榾木づくりに関しては露地で行うことの多い新得町。 より自然に近い中での作り方なのですが、やっぱり、完全な自然からは少し離れた環境を作っていたんだなと。 5月のセミを見てそう思いました。

「しいたけ菌」は微生物なので、野菜などの植物とは育て方が違い、つまるところ「菌が気持ちよく動き回れる環境を整える」ことが育てることに繋がります。 ですので、突き詰めていけば、自然とはかけ離れた環境を作ることになるのですが、それが微生物らしく生きていける環境かと聞かれれば、ちょっと首をかしげてしまいます。

安全で、自身の持つポテンシャルを100%発揮しなくても、楽に生きていける場所。 それは微生物らしく生きていける環境ではないのかもしれません。 環境の変化や宿主の異変にも対応できる能力が彼らには備わっています。 その能力をフルに使えることが、微生物らしく生きていける環境だと思うのです。

もちろん、死滅の可能性は排除する。
でも、必要以上に大切にしない。
微生物にも頑張ってもらう。

そんな背反するふたつの要素を、うまく折り合いをつけた方法が、露地で行なう榾木づくり。 基本的には自然環境なものの、死滅の可能性を排除するために、ちょっとだけ自然から離れる。 あとは遠くから見守るのみ。それがおいしさに繋がると。

そこらへんの考え方が、原木しいたけ栽培の楽しさなのかな、と。

最近は、そんなことも考えてたりしています。

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2018/05/14

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