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【しいたけ】原木の中の水を抜くために水を掛ける

新得町

「この人はなにを言っているのかな?」と。

そう思うときは、決まって自分の理解もすすんでいないときで。 それまでの経験や知識ではカバーできないことこを教えてもらうと、大抵、そんなことを思ってしまいます。

だからでしょうか、そう思うと同時に、ちょっとのワクワク感もあったりします。 やっぱり新しいことを知ることは楽しく、そのための理解もパズルのようで、解けたときの気持ちは心地よく。

いくつになっても、その感覚を求めるあまり、ついつい難しいことにも、頭の片隅でワクワクしてしまう自分がいます。

原木しいたけ

「原木の中の水を抜くために、原木に水を掛ける」。

はじめは意味がわかりませんでした。 水を抜きたいのに水を掛けてはいけないと。矛盾していると。水を抜きたいのなら乾燥させればいいと。 そう思ったのですが、原木しいたけの農家さんたちは、原木の中の水を抜くために、原木に水を掛けていました。

つまるところ、皮付きの原木は、乾燥させても中の水が抜けないことも多いです。 原木の中には「道管」が縦方向に延びていて、そこを通って水が出入りするのですが、極度に乾燥させると原木の切り口にある「道管」の入口が潰れてしまいます。 つまり、蓋をされた状態になり、中の水は抜けないというわけです。

そして、「道管」の入口が潰れてなくても、長い原木の中の水は、切り口から自然に抜けることも難しいらしく、ちょっとした工夫が必要で。 その方法が「水を掛ける」というものなわけです。

「道管」の入口や、原木の表面から、中へしみ込むように、長い時間、水を掛け続けます。 すくなくとも1時間以上。半日かほど掛け続けることも多いです。 すると、原木は水をいっぱいに吸うのですが、これが自然に乾くと、吸った分以上の水が抜けます。 つまり、2吸って、3抜ける、ということ。 ですので、森に伏せ込んである原木は、あめのたびに水が抜けていったりするのです。

原木しいたけの栽培で、原木から水を抜きたい場面は多々あるのですが、その都度、水を掛けていきます。 つまるところ、原木しいたけの栽培は、水掛にはじまって、水掛におわるのではないかと。

それは、簡単なようで難しくもあるのですが、それが楽しさのひとつだとも思っています。

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2018/05/10

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