もともと、「しいたけ」は東南アジア原産のキノコなのですが、寒い北海道でも自生は可能。
つまるところ、東南アジアでも比較的涼しい「高山帯」で生まれたキノコなので、日本の平地でも自生できるそうな。
寒い北海道でも、露地栽培が可能というわけです。
他にも北海道で露地栽培できるキノコは多く、クリタケ、ヒラタケ、ナメコ、などなど。マイタケの自然発生も望めるのだとか。
そう考えると、北海道はキノコの発育に適している地域と思ってしまうのですが、気候的に発生しないと思われるキノコも多かったりします。
「きくらげ」も北海道で露地栽培が難しいと言われているキノコです。
中国や台湾、ベトナムで栽培されていて、日本でも栽培されているのですが、主に沖縄や九州地方といった暖かい場所で作られているようです。
ただ、原木による露地栽培ではなく、菌床のハウス栽培なら北海道でも栽培は可能とのこと。
要は、高い温度もそうなのですが、高い湿度も重要で、ビニールハウスでその環境を再現できれば、露地でないならば、「きくらげ」も北海道で栽培も可能なのかと。
生育温度は25℃前後。湿度は85%くらいに維持が必要。害菌にも強い。「きくらげ」の発生は、暖かい日の雨(雨季)がトリガーになるようす。
寄生する原木の種類は広葉樹全般で、ミズナラでも可能とのこと。
そんなわけで、先日、細いミズナラの木に「きくらげ」の菌を接種させてみました。
上の写真は植菌した後の原木を撮ったもの。その後は、2時間ほど散水して、保温シートを掛けておきました。
これで、温度も湿度も確保できたはず。
とりあえず、原木の榾化までは進んでくれるかと。
あとは、「きくらげ」の発生のための環境を作ってあげれば。
高温多湿のビニールハウスを作ってあげれば。
北海道産の「原木きくらげ」が作れる。
「露地もの」ではないけれど。
まあ、そんなに上手くいくとは思っていませんが、やれることはやってみるつもり。
また、ひとつ楽しみが増えました。
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