67 PHOTO

Film Photographer's Website
Photography Index


more...

【しいたけ】森XR1号という菌種の厄介なところ

榾場

十勝の冬は大地もしばれます。

すると、数十cmも隆起する場所が出てきたり。 ただ、冬の間は雪が分厚く積もることもあり、気が付かないことも多いのですが、春になって大地は溶けても、しばらく地面は隆起したまま。 でも、地面の下はスカスカ。 ですので、上に乗るとズボッといきます。

まあ、時間が経てば元通りになるのですが、この大地の上下運動は、いろいろな不具合を起こしたりもします。 先日、森の中に伏せていた榾木の一部が倒れていたのですが、その原因も、この「大地のしばれ」なのかなと思ったり。

秋に鎧伏せした榾木は、冬を越して、雪解けの時期になっても倒れず。 でも、地面に積もった雪が消えた頃に倒れてしまいました。

きっと、「大地のしばれ」で地面が上下し、それに加えて雪解け水で一部の地面が柔らかくなり、倒れてしまったのかと。 地面が均一に柔らかくなってくれれば倒れることもないのですが、よく見てみると、地面の一部分だけが凹んだようす。 その部分に立っていた榾木だけが倒れてしまいました。

それでも倒れた部分は、ほんとに一部分だったので、5分程度の作業で修復は完了。 そこで気付いたことは、榾木が軽くなっていたこと。 かなり良い具合に原木の榾化は進んでいたみたいです。

榾木

ただ、ひとつだけ心配なことがありまして。

それは、倒れた榾木には発生しやすい「しいたけ菌」を植え付けていたので、今回の倒壊と修復の刺激で「しいたけ」が大量に発生してしまう恐れがあると。

時期的には少し早いのですが、倒壊したと思われる日は寒く、修復した日の翌日はかなり暖かかったので、100%ではないにしろ、70%くらいの発生要因は満たしているかと。雨も降りましたし。

まあ、「しいたけ」が発生しても、それを捨てることはないのですが、それでも榾木の生涯発生回数は消費してしまうので、やっぱりそれは避けたいところ。 スケジュール通りに榾木を使いたいので、イレギュラーな発生は望んでいないのです。

森

ちなみに、この発生しやすい「しいたけ菌」は、「森XR1号」という菌種。

とにかく発生しやすく収量も多目。 味は突出して美味しいこともないのですが、歯応えは抜群で、榾木とキノコの結合量も強い。 つまるところ収穫には力が必要。この菌種で「しいたけ」を生産している方も全国的に多いそうです。

菌床にも多く使われている菌種なのですが、ひとつだけ欠点があるらしく、それは「発生しすぎる」ということ。 原木なら発生しすぎて困ることも少ないのですが、菌床ですとキノコ同士が潰れてしまうくらい発生するそうな。

そのため、改良型の「森XR2号」という菌種もあるのですが、要は発生量を抑えた菌種だそうです。

そんなわけで、倒れて直した榾木を観察する毎日が続いていたりします。

なんだかんだいっても「しいたけ」が出てくれるのは嬉しく、発生を期待しているような、でも望んでいないような。 こんなところでも行ったり来たり。

とりあえず、毎日のワクワクが増えたのは事実みたいです。

このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet


カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2018/04/19

「とかち暮らし」の他の記事

自己紹介


Blog


人気記事

 
次の記事: 北海道で「原木きくらげ」の栽培は可能か?
前の記事: 「社会科」と「理科」を統合した理由の考察

Photography Index


more...
Copyright C 2007-. 67 PHOTO.All Rights Reserved.