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植物の育て方では「原木しいたけ」は作れない

原木しいたけ

雪の積もった畑には、動物の足跡も残ります。

それはどこまでも続く平面を汚すものなのですが、写真的には奥行きを感じさせてくれるありがたい存在だったりします。 手前から向こうへ。近くの足跡はワンポイントにも。

なにより、そんな動物の軌跡は、きれいなシグモイド曲線なことも多いので、ついつい撮りたくなってしまいます。

原木椎茸

そんな新得町の冬の景色なのですが、たまにトラクターで雪を掘り起こされた畑も見かけます。

気になったので地元の人に聞いてみたのですが、なんでも畑の土の中にいる害虫や害菌を寒さで死滅させるのだとか。 冬の最低気温は-20℃にもなる新得町。最高気温も基本的には氷点下なので大地も凍ります。しばれます。 土中の害虫や害菌も死滅します。

ですが、分厚い雪に覆われていると土の温度もあまり下がりません。害虫や害菌も生き延びてしまいます。 そのため、トラクターで雪を掘り起こし、土の表面を露出させるらしいです。

野菜作りは土作り。

オーガニックな栽培をされている方からはよく聞く言葉なのですが、 つまるところ、全ての野菜作りはそこへ行きつくのかなと、そう思いました。

しいたけ

考えてみれば、「原木しいたけ」の生産も、行きつくところは榾木(ほだぎ)作りです。 野菜に対して「土」があるように、しいたけに対しては「榾木」があります。

ただ、「作る」といいますか「育てる」のは、厳密に言えば「榾木」ではなく、内部に住む「菌糸」たち。 結局、ぼくらは、「しいたけ」というキノコを育てているのではなく、榾木の内側に住んでいる「しいたけ菌」を育てていたりするのです。

もちろん、榾木から「しいたけ」を出すことにも四苦八苦するのですが、それは「しいたけ」生産の一部分。 それよりも、榾木の中の「しいたけ菌」を育てている時間の方が長く、頭を使う部分も多いのです。

椎茸

水の与え方、奪い方。
菌糸を伸長させる方法、太らせる方法。
眠らせる方法、起こす方法。

その他いろいろ、榾木を育てるには知識が必要です。 自然を相手にしているので工夫も必要です。大変です。 でも、そこが「原木しいたけ」の生産のおもしろいところかと。

植物の育て方と、少し異なるキノコの作り方。
とは言っても、同じ微生物の「醗酵」とは、また違う。
知ってるようで知らないキノコの生態。

そこら辺も「原木しいたけ」の生産の楽しいところと思ってます。

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2018/01/13

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