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新得町の「原木しいたけ」にミズナラを使う理由

しいたけ

今年(2018年)の年始休暇も、少しだけですが、農家さんのお手伝いをしてきました。

久しぶりに入ったビニールハウス内は暖かく、外は大地も凍る程の寒さなのですが、そこでは「しいたけ」も原木からいっぱい生えていました。 「南国」とまでは言えないものの、分厚いジャンバーは脱ぎたくもなります。 そこは明かに十勝の外気とは違う環境でした。 それも3重のビニールハウスと薪ストーブのおかげです。

ただ、「しいたけ」は東南アジアで生まれたキノコなんだとか。

そこから胞子は季節風に乗って、中国や日本に飛来し、自生しはじめたそうです。 東南アジアということで、割かし暑い場所が原産地とだと思ってしまいますが、そこは違って、東南アジアの高山帯が「しいたけ」の生まれた土地。 つまり、緯度が低くても割かし涼しい場所が「しいたけ」の生まれ故郷というわけ。 ですので、日本だと平野部の気候が「しいたけ」の生育に適していたりするのです。

道

そんな生育分布の広い「しいたけ」なのですが、寄生する木の種類は地域によって変わってくるみたいです。

「しいたけ」は「椎茸」と呼ばれる通り、基本的には、「椎の木」から生えてくるキノコです。 つまり、ドングリ(シイの実)の成る木から「しいたけ」は生えてくるのですが、「椎の木」と呼ばれる「スダジイ」と「ツブラジイ」の木は、東北南部が北限。 そのため、北海道には「椎の木」が無かったりするのです。

そこで北海道では「しいたけ」の生産に「ミズナラ」を使うことが多いみたいです。

それは妥協ではなく、実のところ「椎の木」からは、あまり「しいたけ」が生えなかったりするそうな。 そのため、全国的に見ても「椎の木」を使う人は少なく、「ミズナラ」や「コナラ」を使う人が多いみたいです。

要は広葉樹が適しているので、栗の木でも「しいたけ」は生えるそうです。 「クヌギ」や「樫の木」でも、しいたけの発生は見込めるようです。

交差点

割かし、北海道だと「ミズナラ」は近場にある木。 それも「しいたけ」の栽培に「ミズナラ」を使う理由のひとつではあるのですが、いろいろと欠点もあるようです。

原木栽培だと、「しいたけ」は樹皮を突き破って生えてくるので、その樹皮の状態も「しいたけ」の生産に大きく影響します。 「ミズナラ」の場合、樹皮は薄い方が発生量は多いとか。逆に皮が厚いと突き破れないキノコも出てくるので、発生量は減少してしまう。 それでは樹皮は薄い方がいいかというと、そうでもなく、原木の保湿能力は分厚い樹皮を持つものの方が高い。 ですので、樹皮は少し厚いくらいがベストだったりしますし、と言いますか、生産者のスタイルで変わってくるものだったりするのです。

そして、広葉樹なので曲がりくねった原木もあったりします。

しいたけの生産に使う原木は、90cmくらいの長さに切るのですが、その短さでも、曲がっているものは出てきます。 曲がっていると使いにくいので、はねた方がいいのかも知れませんが、そこは費用的なことを考えて、使うことも多かったりするみたいです。

新得町

それでも「ミズナラ」を使う理由は、やっぱり「近場にあるから」というもの。

その土地の「木」と「水」から作る。 そうすることによって生まれるものもあると思います。 同じ「原木しいたけ」でも、北海道産と九州産とは別もの。 どちらが優れているというものではなく、きっと「癖」のようなものがあると思うのです。

そう考えても、新得町の特産品でもある「原木しいたけ」は大切だと。 他の地域でも「原木しいたけ」の生産は行われていますが、新得町産のものは、やはりオンリーワンだと。 少々、作り方も違うようですし。

そう思うとぼくの就農に少しのプレッシャーを感じてしまいますが、そこは気にせずやっていこうと思います。

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2018/01/08

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