魚眼と望遠で明かされる新得町の正体 | 67 PHOTO

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魚眼と望遠で明かされる新得町の正体

新得町

先日、魚眼レンズで新得町内を撮ってきました。

魚眼レンズとは、歪曲や収差の補正を犠牲にした超広角のレンズです。 そのため、このレンズから得られる写真は特殊なもの。それは魚が水面から空を見上げた景色と似ているのだとか。 「魚眼」の名前の由来も、そこだったりします。

実は、新得町に住みはじめて以降、この魚眼レンズは、ほとんど使っていなかったりします。 町外で一度。町内でも「ちょこっと」使ったことがあるのですが、ほんとにちょこっと。 虹が空に6本も架かったので、それを撮るために使いました。

ですので、新得町の風景を魚眼レンズで撮ったことは無かったりします。

参考: 十勝の牧場を1日で周ってみた写真36枚
参考: 紅葉と雪の混じる秋の写真と6種類の虹

防風林

魚眼レンズで撮ると、なんだかバレてしまうのです。

ぼくの所有する魚眼レンズは「smc PENTAX67 35mm Fisheye F4.5」。 魚眼レンズにしては焦点距離が長いと感じますが、67中判だとこのくらい。 35mm判に換算すると、およそ14mmくらいですし。

それで得られる画角は180°。 そのため、余計なものが写り込むことも多く、結果として、その土地のリアルな景色がバレてしまうというわけです。

思えば、「写真マジック」という言葉があるように、「写真で感じる世界」と「現実の世界」の間には、ギャップがあることも多いです。 それが写真の「おもしろさ」でもあるのですが、写真も見て期待して、実際に行ってみるとがっかりする、そんなこともしばしば。

魚眼レンズは、そんな「がっかり感」を写真で表現できてしまいます。

雑草

ただ、新得町の景色は少し特殊。

それは新得町だけではなく、十勝エリア全域に当てはまることなのかも知れませんが、 Webに溢れている写真を見ても「写真マジック」が働いているものが少ない気がします。

むしろ、逆に「写真マジック」が効いているのかと。 もちろん上手い人の写真はそうでもないのですが、少なくとも自分の写真だと、写真よりも実際の景色がいいことも多い...

ほんと、十勝を撮るのは難しいと思います。

雪

そんな新得町を魚眼レンズで撮ると、どうなってしまうのかと。

そう考えながらイメージを作ると、案外、いいものが頭の中を出来ました。 いいイメージしか生まれないときは、たいてい失敗するのですが...

それでも、青空の日を狙い、撮ってきたというわけです。

道

魚眼レンズでの撮影は楽しかったです。

晴天の雪景色ということで「露出」は難しかったのですが、GR2を露出計がわりにしたので大丈夫かと。 ダメでも、その差が分かるので、次回に繋ぐことも出来ると。そう割切ったので、本当に楽しかったです。

それでも、いろいろとバレてしまうのだろうなと。

案外狭い、新得町の畑な風景を望める場所。 南北に長いのですが、クルマで20分も走れば制覇できててしまいます。 隈なく写真スポットを回っても1時間くらいかと。撮りたい写真にもよりますが、そのくらいで畑な風景の場所は周れてしまいます。

そのことがバレるのだろうなと。 まあ、隠しているわけでもないので構わないのですが、「広大な北海道」的なイメージを新得町に持ってる人には、 少し申しわけないとも思ってしまいます。

隙間

ただ、望遠系の狭い視野で眺める新得町は、やっぱり「広大な北海道」。

それは「写真マジック」なのかも知れませんが、美瑛町の「丘と木の風景」も、多くが望遠系のレンズで撮られたものなので、それはそれで良いのかと。 表現方法的に良いのかと。写真は嘘をつきませんし。

そんなわけで、別の日に望遠系のレンズでも新得町を撮ってきました。

ぼくの所有する最長の焦点距離レンズは「smc PENTAX67 300mm F4」。 バズーカ砲なレンズなのですが、得られる画角は17°。 35mm判に換算すると、およそ150mmくらいの画角です。

吹雪の日を狙って撮ってきました。

背景を消してくれる吹雪の日は、望遠レンズでの撮影がおもしろいです。 詰めたフィルムはモノクロ。これで、「広大な北海道」を撮れると思います。

ただ、定番となる撮影スポットは、まだ見つけられなかったりもします。

木

それは例えば美瑛ですと「クリスマスツリーの木」。

そんな定番の撮影スポットになりえる被写体が見つけられなかったりします。 「いいね」と、そう思える場所は多くあるのですが、撮り方を含めても、まだまだ煮詰まり不足。 ただ、望遠レンズでの撮影は、そんな場所を探すことにもなるので、やっぱり楽しかったりするのです。

ちなみに記事中の写真は、そのときにGR2で撮ったものです。

カメラのレンズは広角なのですが、けっこう「広大な北海道」な感じに撮れたかと。 35mm換算で28mmくらいなら、いろいろとバレるものも少ないみたいです。 露出の設定もデジタルなので簡単ですし。

クルマの中から撮ったので寒くありませんでした。

窓越しに撮ると色かぶりも酷いのですが、RAWで撮って後から調整すれば、白も白になりますし。 おかげさまで、カラーなのにモノクロのように見えてしまいました。

なんにせよ、撮って楽しい新得町。

魚眼と望遠で撮った写真はフィルムなので、公開できる日はまだまだ先のこと。
その間も、課題はあるので、まだまだ撮りまくりたいと思います。

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2018/01/03

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