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農家の本当の特権

新得町

今年の秋はキノコの発生回数が多いです。

寒暖の差で発生するキノコなので、秋になったら生えるというわけでもなく、 暖かい日が続いた後の寒い日や、寒い日の続いた後の暖かい日に、キノコの赤ちゃんは原木から顔を出します。 つまり、キノコ菌糸の反応する寒暖の差が生まれる季節が「秋」というわけです。

ただ、すべてのキノコがそうというわけでもなく、椎茸の中でも、自然な寒暖の差で発生しやすい菌種があったりするのです。

「森XR1号」という椎茸菌種は、とにかく発生するのが特徴です。 発生量が多すぎるのが短所となるくらい出ます。 自然な寒暖の差で出ることはもちろんのこと、榾木を倒した衝撃でキノコが出るくらい優秀な菌種です。

この「森XR1号」は、植菌してからの原木の榾化も早い気がします。 もしかしたら榾化が早いのではなく、榾化が途中で止まってしまっただけかも知れませんが、 植菌してからキノコが発生するまで、その時間は菌床キノコ並みに短い場合もあるみたいです。

実際に、6月に植菌した原木からは、4ヶ月足らずでキノコを収穫できています。 ただ、自然発生キノコということもあり、日に採れる量はまばら。 そんなわけで、多く採れた日は乾燥させたり、冷凍したり。少ない日は、そのまま調理したり。 つまるところ、毎日が椎茸祭りだったりするのです。

そのためか、椎茸料理のレパートリーは増えました。 もちろん失敗料理も量産しました。 そして近頃は、料理のレパートリーを模索するというよりも、椎茸の調理方法を、椎茸という素材を活かす方法を模索する方向にシフトしています。 それが楽しかったりするのです。

思えば、榾場の写真も同じような方向に進んでいます。 いつでも撮れる被写体なので、気が付けばいい撮り方を模索していました。 それはどの被写体でもやっていることなのですが、いつでも撮れる被写体なので、その度合いは深くなっていると思います。 また、それも楽しかったりするのです。

生産物を多く食べられる。
生産現場を多く撮れる。

それが農家の特権と思っていたのですが、実際はそうではないと。 もちろんそれも特権なのですが、それよりも生産物や生産現場に深く接することができるのが本当の特権でした。

そんな特権の成果を、いつしか皆と共有できたらいいなと、考えてたりもします。

参考: 原木椎茸の撮り方、食べ方、育て方

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/11/05

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