67 PHOTO

Film Photographer's Website
Photography Index


more...

オーナーズ制度のその先へ

新得町

先日、山に入って原木椎茸の栽培用にミズナラの木を伐採してきました。

おかげさまで原木の調達も順調で、来年も問題なく榾木を作れそうです。 とは言っても、数年先も安泰という保証はなく、少々、綱渡り状態。 ミズナラの木は豊富にあるのですが、切ってくれる人の不足が、近年の悩みのタネだったりするのです。

そのため、原木の調達は業者に頼まず、「自伐」を前提に考えれば数年先も安泰なのですが、確保できる原木数は少なくなってしまいます。 すると椎茸の生産量も少なくなり利益も減少。原木の調達にかける費用も抑えることになり、原木を伐採する業者も儲からなくなる。結果、切ってくれる人が不足する。 そんな悪循環に悩まされています。

原木椎茸の販売価格を上げれば解決できるのですが、それも難しく、そもそも新得町の場合、 伐採から椎茸の発生まで2年もかかってしまうので、その時間差が障害となり、さらに解決が難しくなっています。

そんな時間差を解決するために、「オーナーズ制度」をとり入れてる地域もあります。

それは伐採前に調達予定の原木の所有権を売りだし、その後、原木を榾化させ、そこから発生した椎茸を所有者に届けるというもの。 購入した人は、原木のオーナー権と、2年後の原木椎茸を手に入れられ、生産者や「原木椎茸」という文化の応援もできる。 そんなシステムなのですが、色々と問題点はあるようです。

まず、原木1本からの収穫量は1kgもいけば「優」とされますが、600gくらいの生産者さんも少なくありません。 それも原木の生涯総量の話なので、1回あたりの収穫量はもっと少ないです。発生操作を行っても年に6回も採れれば良い方で、自然発生だと年に2回。 それだとオーナーさんへ届ける1回の量は少なくなってしまい、送料の負担も大きい。 そのため、届ける回数と量を決めてしまうのもひとつの方法だとは思うのですが、それでは「オーナー権」があやふやになってしまいます。

応援目的なら問題ないとは思うのですが、原木椎茸の「オーナーズ制度」は色々と難しいようです。

ただ、オーナー権ではなく、原木と生産者を担保として仮想通貨の投資対象とするプラットフォームがあれば、「オーナーズ制度」の問題点も解決できるのかも知れません。 実際に、そんなプラットフォームが海外でスタートするようです。

参考: Smartlands
参考: スマートランズ・プラットフォームが農業市場を世界の暗号通貨投資家に開放

昨今のICO案件には詐欺も多いと聞きます。 それでも農業資産を担保とした投資は、今後の日本の農業の在り方を変えるきっかけになるかと。 同じ種目の野菜でも、生産者による価値の差が明確化される時代が来ると思います。

そんなわけで、スマートランズを含めた仮想通貨の現状を、一生産者として注意深く観察していきたいと思います。

参考: 原木椎茸の撮り方、食べ方、育て方

このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet



カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/10/28

「とかち暮らし」の他の記事

自己紹介


Blog


人気記事

 
次の記事: 上達の覚悟の無い練習は最強
前の記事: 台風と共にやってきた初雪

Photography Index


more...
Copyright C 2007-. 67 PHOTO.All Rights Reserved.