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原木椎茸の存続を脅かすもの

新得町

十勝エリアをドライブしていると、すれ違うクルマの大きさに驚かされます。

普通車よりも背の高いタイヤを履いているトラクター。その背部には散水用?の長い棒が折りたたまれて搭載されているのですが、なんだか巨大ロボットのそれを思い浮かべてしまいます。

牛乳用のタンクやロール状の牧草を乗せたトラックも巨大で、たまに見かけるダブル連結のトラックは、純粋に凄いと。やはり「大きさ」は正義です。 そして、長い原木を積んだトラックもよく見かけるあたり、新得町は林業の町だと改めて実感したりします。

そんなトラックに積まれている原木は、よく見ると傷だらけ。 それは伐採した原木を山から運び出す際に生まれた傷かと。 今は重機を使って山から搬出するらしいので、原木は「傷だらけ」が当りまえとなっています。

ただ、その傷も、原木を覆っている「樹皮」が破れたものなので、「材木」としては問題ないもの。 結局は剥いでしまうものなので。よっぽど深いものではない限り、気にすることは無いみたいなのですが、それが「原木椎茸の栽培用」の場合だと少し話は変わってきます。

原木の中を占領するように伸びる椎茸の菌糸。それを乾燥や害菌から守るバリケードの役割が「樹皮」にはあります。 もしも原木に「樹皮」が存在しなければ、椎茸菌が原木の中で暮らすことも不可能となってしまい、もちろん椎茸のキノコも生まれません。

ですので、「原木椎茸の栽培用」の原木を山から調達するとき、木材用の原木よりも樹皮を保護する分だけ大変だったりするのです。 もちろん、その大変な分は、原木1本あたりの価格に上乗せされるのですが、それを椎茸の販売価格に反映させたいところ。

ただ、価格の安い菌床椎茸に引張られて、近頃の原木椎茸の販売価格は下向き。 その結果、原木椎茸を栽培する農家さんは減り、それ用に伐採してくれる職人さんも減り、原木1本あたりの価格はさらに上昇。 そんな悪循環が近年は続いているようです。

結局のところ、原木椎茸栽培の衰退は、林業の衰退へも繋がっているようす。 そう考えれば、林業の復活の鍵のひとつに「原木椎茸」があり、生産農家としては林業の方と手を組んでいかなければならないと。

少なくとも問題の共有はしておいて損はないのかと思っています。

参考: 原木椎茸の撮り方、食べ方、育て方

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/08/16

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