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「地域おこし協力隊」の趣旨を考える

先日、PCの不具合を直す仕事がありました。

不具合といっても、それはプリンターが使えないというもの。 しかも原因は、設定の「通常使うプリンター」が別のものに置き換わってしまっただけ。 ですので、この仕事はすぐに終わらせることができました。

「PCを少し触れる人なら田舎で英雄になれる」と、移住前に聞いたこともあったのですが、本当にそうでした。 「LANの設定」あたりがギリギリなぼくでも重宝されるみたいです。 そういえば以前に、ファイルをUSBメモリに落としたのですが、その速さに驚かれました。 少し天狗になってしまいそうです。

そんな「小さなお願い」を聞くことも「地域おこし協力隊」の仕事のうちかと。 ただ、「小さなお願い」を全て聞いてしまうと、メインの仕事に支障がでるので、ときには断ることも必要になります。 与えられたミッションにもよるのですが、「なんでも屋」と思われても困ってしまうので。そのため、受ける仕事を「区別」することが大切と思っているのですが、その「線引き」が難しかったりするのです。

ですので、その判断に迷ったときは「地域おこし協力隊の趣旨」に立ち戻って考えることにしています。

その趣旨とは以下の通り。


人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域力の維持・強化を図るた めには、担い手となる人材の確保が特に重要な課題となっている。 一方、生活の質や豊かさへの志向の高まりを背景として、豊かな自然環境や歴 史、文化等に恵まれた地域で生活することや地域社会へ貢献することについて、い わゆる「団塊の世代」のみならず、若年層を含め、都市住民のニーズが高まってい ることが指摘されるようになっている。 人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に誘致 し、その定住・定着を図ることは、都市住民のニーズに応えながら、地域力の維 持・強化にも資する取組であり、有効な方策と考えられる。

引用: 総務省HPより 地域おこし協力隊推進要綱PDF


ぼくなりの解釈ですが、「地域おこし協力隊」制度の目的は「地方へのIターン」を狙ったもので、自らの起業や就職、または第三者に対する移住促進活動や雇用を通じて人口増加を期待するもの。 つまり、「3年間はめんどうを見るので、その間に起業や就職の準備をして定住してね。もしくは、その間に誰かが定住できる、したくなるシステムを作ってね。」ということ。 そう考えると、当り前ですが「結果」を求められている制度なのかと思います。

ただ、目に見える結果だけを追い求めても、上手くいかないのは「地域おこし協力隊」でも同じかと。

結果として残らない「一次的なヘルパー作業」でも、感謝はされますし直近の関係者の中でも困る人はいません。 もちろん、ヘルパー作業の内容によっては「研修」となり、自らの起業や就職にも繋がるので結果として残るのですが、純粋に「マンパワー」だけを提供してしまうと、一時しのぎなだけで、後には何も残りません。

だからと言ってその作業を拒むことは野暮かと。ときには求められている結果を無視してでも「マンパワー」だけを提供する必要があると思います。 どんな仕事でも、「目に見える結果だけを追い求めていればいい」なんて言えるほど、単純なものではありません。 思えば、ぼくら移住者はいつも「攻める」ことに偏りがち。一方で地元の方は「守る」ことを優先してきたのかと。 そう考えれば、何も生み出していない「現状維持」という結果にも成果はあるのかも知れません。

そもそも、ぼくらが起こそうとしているものは、地元の方が必死で守り続けてきたもの。 ですので、着任早々に「攻め」へ転じるのではなく、まずは「守り」を引き継ぐ必要もあるのかと。 そんな「攻め」と「守り」は、ルートは違えど辿り着く場所は同じであり、「地域おこし協力隊の趣旨」に沿った結果もそこにはあると思っています。

そこら辺を考えて、日々の作業の「線引き」はしているつもり。
きっと、プリンター復活の先には皆の「良い暮らし」があると思っています。

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/07/29

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