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息子に「ありがとうございます」と言った理由

最近は早朝と夕方に、自分のしいたけ栽培作業も行っています。

とは言っても、発生操作や温湿度管理の散水、キノコの観察と収穫くらいなので、多くても1時間弱の作業量です。 それに加えて、やはり自分で育てることはおもしろいので、毎日の作業も、苦にはなっていなかったりします。

参考: 嬉しい誤算 | 67 PHOTO

そんな楽しい作業には、「手伝いたい」と言う人もいまして、それは小学生の息子だったりします。 そんなわけで、休日の朝は連れて行くのですが、案外、戦力になってくれるので、 助かったような、仕事を取られて少し寂しいような、息子の成長が嬉しいような、なんだか複雑な気分になってしまいます。

手伝いたい理由を息子に聞いてみたのですが、仕事は「楽しい」そうです。

思えば、仕事場でも、春は原木に「しいたけ菌」を打ち込む「植菌作業」がメインとなっているのですが、 3歳の女の子から80歳を越えるおばあちゃん達と一緒に作業を行っていたりします。 もちろん、それは強制的なものではなく、自主的なもの。

もしかしたら仕事とは、本来は楽しいもので、「やりたくなるもの」なのかも知れません。

そういえば、前職でも、同じことを思ったことがありました。 ただ、転勤で13ヵ所も仕事場が変わったのですが、全ての場所で「楽しい」と感じたことは無かったです。 そう感じる場所は、確率的に50%くらいでした。

それで、「楽しい」と感じる職場と、そうではない職場の違いを考えてみたのですが、それは仕事量の違いではありませんでした。 つまり、忙しい職場が「楽しくない」わけではないということ。逆もしかり。 では何が違うのかと言えば、結局のところ、人間関係的な職場環境だったのかなと思うわけです。

考えてみれば、今の仕事は肉体疲労を伴うものなのですが、転職前に想像していたものよりも楽しいです。 個人差が大きいとは思いますが、案外、肉体疲労よりも、精神的なストレスの大小の方が、数倍も「楽しい」に影響するものなのかも知れません。 そう考えても、仕事をするうえで、人間関係的な職場環境は大切だと思いますし、上に立つ人のマネジメント能力は重要だと、改めて思いました。

少し話は変わりますが、今の時代、世間では「働き方」についての議論が活発になってきました。 結局のところ、「働き方」を変えるには、現場の働いている人の意識を変えるのではなく、経営モデルの変更を含めた、上に立つ人のマネジメント能力の向上が求められているのかと思います。

そして、人は、楽しい働き方の出来る場所に集まり、楽しくない働き方しかできない場所には集まらないのかと。 それは、見方を変えれば人材確保の競争で、その争いに勝つのは「働き方を変える」ことを「目的」ではなく、組織の利益のための「手段」とした人達なんだと思います。

そんな流れは既にはじまっていると思うのですが、これは都会と田舎の構図に似ているのかも知れません。

田舎から都会に人が流れた理由は仕事を求めてのこと。 「働き方」を変えたくて都会に出た人も多くいると思います。 そう考えれば、都会から田舎に人を呼び戻すには、やはり「働き方」がキーワードになると思いますし、経営モデルの変更を含めた、上に立つ人のマネジメント能力の向上が重要になってくると思うのです。

実際に田舎で成功している方はマネジメント能力が高く、従業員も楽しく仕事しているものかと。 逆に上手くいっていないところは、上に立つ人のマネジメント能力が低く、従業員も長続きしないとか。 そんな話も田舎に住んでいるとたまに聞きます。

もしかしたら、地域創生の目標に人口の増加を置くのならば、その手段は、 きれいな景色や美味しいものをSNSで発信するのではなく、観光客誘致のためのイベントを開催するのでもなく、 上に立つ人のマネジメント能力の向上なのかも知れません。

そうなれば将来的に、地方創生の文脈に興味のない方々も、「良い働き方」を求めて田舎に来るかもしれません。 都会と田舎の住みやすさに拘らない方々も多くいると思うので。 農業も一種のクリエイティブな仕事なので、業種の名前を変えれば社会的地位も向上すると思いますし。

都会の「働き方」が変わって、その流れが田舎に到達するには、10年くらいの時間がかかると思います。 ですので、「人口の増加」という地方創生を成功させた自治体が普通になるのは2027年くらいかと思っています。

そのとき、息子は成人式。
いまのところ、将来は「原木しいたけ農家」になりたいとも言っています。

とりあえず、今から、手伝ってもらうときだけは、従業員として接しておこうと思いました。

参考: 原木椎茸の撮り方、食べ方、育て方

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/05/16

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