嫁さんと一緒に暮らしはじめたときから料理はぼくのテリトリー。
はじまった当初も、一応は食べたいものを聞くのですが、答えはいつも「馬刺し」でした。
今に思えば、それも良い想い出。
と、言いたいところですが、10年経っても「馬刺し」と答える、ブレない嫁さんは流石です。
馬刺し、牛刺し、当時は普通に食べられたレバ刺し。
あの頃は、住んでいた町内に良い肉屋さんが存在していたこともあり、魚の「生」とは違う旨さを求めて、頻繁に食べていました。
なんだかんだ言ってもおいしいので、ぼくも好きだったわけです。
少し甘い醤油ベースのつけダレに、薬味はおろしたニンニクを溶かし入れ、切身の1/5を浸して口に運ぶ。
刺しの入った霜降りの「生肉」も良いのですが、やはり肉の味が詰まった赤身の肉の方が、ぼくは好き。
そんな赤身の肉には、脂と相性の良いワサビよりも、「キレ」のあるニンニクを薬味にしたいです。
そんなわけで、あの頃は生肉を頻繁に食べていたのですが、不思議と「鶏」の生肉にはあまり縁がありませんでした。
ただ、鶏の「たたき」を食べてみたのですが、牛や馬のそれとは違う旨さが溢れてきました。
表面を焙った鶏肉をタレとネギの薬味で頂く「たたき」は、つけダレとの相性も抜群でおいしかったです。
モモ肉とムネ肉で味の質が変わるのもおもしろい。
考えてみれば、鶏は「鳥類」でして、牛や馬の「哺乳類」とは異なる種。
「爬虫類」や「魚類」に近い種なので、味の方向性も違ったのかも知れません。
ほんと、鶏の「たたき」は最高です。
そう思ったのは、先日、新得地鶏を食べさせてくれるお店「一杯屋」で、その「たたき」を食べたときのこと。
町内で育て、町内で加工しているので、その鮮度は間違いありません。
牛と違い、鶏は熟成を必要としないので、鮮度を最優先させた方がおいしいのかと。
いいものを頂けました。
他にも、鍋、から揚げ、炭火焼と、おいしかったです。
やはり地鶏はおいしく、普段に食べているものとは全然違います。
「固い」と思っていた身も適度なもので、どちらかというと柔らかく、ほんとうに美味しかったです。
十勝の新得町に訪れた際は、「一杯屋」がおすすめ。
ちなみに店主は、元地域おこし協力隊の方。
場所はJR新得駅から徒歩1分です。
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