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十勝の食の「リアル」を知ると安心する

新得町

原作を知っているマンガがアニメ化されると、その違和感に最初は悩まされます。

自分の想っていたキャラの声と違っていたり、話の進むテンポが違っていたり。 おそらく、原作者さんもアニメ制作には少なからず関わっていると思われるので、アニメの中の空気感はそれが絶対ではないものの、作者の想い描くものに近いのかと。 そう考えれば、その違和感を作っているのは自分なんだと思うわけです。

ただ、アニメはそうも思えるのですが、さすがに「実写化」の違和感は自分が作りだしているわけではないかと。 俳優さんのミスマッチは仕方ないとしても、ストーリーの改変や設定の変更、なにより「リアル化」に伴うファンタジー性の消失が、その違和感の出所なんだと思います。

でも考えてみればそれも当たり前で、マンガやアニメのファンタジー性を残すのであれば、作る側にとっても、「実写化」はおもしろくないのかと。 やはり、ファンタジー性を消して「リアル」で原作をのそれを伝えていくのが「実写化」。 マンガやアニメでは伝わらないものを伝えたいとき、「実写化」を試すのかと思います。

ですので、原作のファンタジー性が作る世界観が好きな人にとって、実写化の「リアル」は それを壊してしまうので、そこに違和感が生まれるのも仕方ない。 「ファンタジーはファンタジーのままで」。そう思う人も多いのではないでしょうか。 「リアル」を知ってしまうと、自分の憧れていたものが一気に陳腐化してしまうので。

そんなファンタジー性は、北海道の食環境にも当てはまると思います。

「おいしい食べ物で溢れている北海道」。たしかにそれは間違いないのですが、それでは毎日の食卓がそうかといいますと、それは違います。 特に冬は、本州の関東や関西とそんなに変わらないと。 スーパーに行けば北海道産の食材は多いのですが、他県産の食材も少なくはありません。 そもそも北海道は寒く、育たない野菜も多いので、そこは他の地域に補完してもらってます。

というのも、年末年始は行事食が多いのですが、案外、食糧自給率が1,000%を超える十勝に住んでいても、他県産の野菜に助けられていました。

冬至のカボチャは北海道産だったものの、お風呂に浮かべた柚子は高知産。
クリスマスイブの日、こども達が大好きな蓮根は佐賀県産。
お正月に食べた「お餅」は神奈川の実家から送られたもの。
そして、1/7に食べた「春の七草」も神奈川県産。

他にも、茄子や生姜も四国産ですし、トマトも北海道産のものはあるのですが、安い九州産に助けられています。

北海道の十勝に住んでいても、他県産の野菜を食べることは多い。 そんな「リアル」は、多くの人が北海道に抱く「ファンタジー性」を壊してしまうものなのかも知れませんが、 逆に考えれば、本州と変わらない生活を送れる「安心感」だったりもします。

もちろん、北海道スペシャルな食卓を作ることも簡単なのですが、それと同じくらい「普通」の食卓を作ることも容易。 北海道に住んでいるからといって、毎日、鮭やイクラを食べているわけではないですし、主食も白米で、ジャガイモなわけでもありません。 豚丼もそんなに頻繁に食べませんし、チーズも外国産の安いものが売られています。普段に食べるカレーもスープではありませんし。

望めば、本州よりも簡単にファンタジーな生活を送れますが、望まなければ本州の「リアル」と同じ生活を送れます。 ぼくはそれを知っていたので、他の人よりも北海道移住のハードルは低かったのかと。 北海道は外国ではなく、日本の地域のひとつにすぎません。

ですので、少しがっかりするかも知れませんが、北海道の生活も「普通」で快適だったりするのです。

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji  | 投稿日: 2017/01/29

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