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ルピナスよ永遠に

新得町


花の写真を苦手ながらも撮ってみました。

ルピナス

やはり花は良いもので、名前の通り「華」があります。 より「華」のある個体が、その遺伝子の拡散を誘発させる虫や小動物を引き寄せ、結果、その子孫が繁栄し現在に至る。 すなわち、「華」のある花が生き残ったわけです。そして、元々は遺伝子の拡散にあまり関わらない「ヒト」の心をも惹きつけてしまいました。

甘い蜜と色鮮やかな花で運搬者を誘き寄せ、遺伝子の乗った花粉を運んでもらう。

そんな太古からの戦略も、ヒトの文明取得によって変わりました。 ヒトに魅入られた花は「観賞用」という新しい目的の元、彼らに自信の遺伝子を複製してもらいます。 そのような戦略に移り変わった結果、「よりヒトを魅了したものだけが生き残る」、華のある植物は、そんなフェーズに突入したのだと思います。

ただ、「草刈」でその考えも少し変わりました。

エンジン付きの刈払機で草を刈っていく。 柔らかい草は雑魚キャラ。茎の固い「笹」は少してこずる苦手な敵。ボスは直径80cmを超える大きな葉を持つ「フキ」。出会うと少しテンション上がります。 そして、ラスボスと思えるのは、背丈が2mを軽く超えるイタドリの大群生。それは上がったテンションを徐々に奪う強敵です。

ただ、草刈り対象の植物の中には、そんな緑の猛者たちだけではなく、華のある小さな者たちも入ってたりします。

名前の判らない可憐な花たちも草刈対象。 タンポポは、綿毛が飛ぶ前に刈るので、翌年もそこはタンポポの高密度群生地に。 他にも見たことのある花はありまして、それはおそらくマーガレット。花占のできそうなそれも雑草。ただ別名の「野菊」と書けば雑草感は少しだけ上がるのかも知れません。

そして、ルピナスも雑草です。

花壇に植えられているルピナスも、北海道ではよく見かける風景なのですが、空き地や河川の土手に群生している風景も北海道らしい風景。 そんな価値のインフレーションを起こしているルピナスですが、やはり華があります。 ただ、それ以上に、野生化しているルピナスからは、遺伝子の利己的性と言いますか、生物の繁栄現象の堅さのようなものを感じてしまいます。

考え直せば、花の「よりヒトを魅了したものだけが生き残る」というフェーズも、それはヒトが自身の枠から見たもので、実際にはフェーズなんてものはなく、そこには目的もないわけで、 ただただ、「繁栄」という現象が表れているだけと感じてしまいます。

そんな現象の末端に存在しているルピナスは、やはり雑多な草なのかも知れません。
ただ、ヒトから見れば、それは強い存在だとも思ってしまうのです。

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カテゴリ: とかち暮らし | 筆者: kenji | 投稿日: 2016/07/01

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